今年下半期に映画館で見た映画の簡単な感想。
上半期の分はこちら。
⚠️⚠️⚠️ネタバレしてるので注意⚠️⚠️⚠️
『Kinds of Kindness』(憐れみの三章)
ヨルゴス・ランティモス監督
昔の作風に戻った感じで私は嬉しい。支配する者される者。なぜランティモス作品ではいつも動物が可哀想な目にあうのか。
『A House on Fire』
ダニ・デ・ラ・オルデン監督
最初の数分でえーっ、マジ!?それ放置!?と笑った。家族というものは、祝福にもなれば呪いにもなる。
『The Monk and the Gun』(お坊さまと鉄砲)
パオ・チョニン・ドルジ監督
クスクス笑いながら温かい気持ちになる。ブータン行きたい願望がまたムクムクと。
『こんにちは、母さん』
山田洋次監督
うーん、面白いと思えなかった…。演技がみな非常に不自然では。息子にとって都合の良い昭和の母親のお話。個人的には母親が暴れて駆け落ちでもしてくれた方が良かった。吉永小百合だから無理か。
『Mr. Blake at Your Service!』
ジル・ルガルディニエ監督
この監督は作家でもあり、この作品の原作者らしい。すべてが丸く収まってハッピー‼︎ 普通に心温まるお話。
『The Room Next Door』(ザ・ルーム・ネクスト・ドア)
ペドロ・アルモドバル監督
最初の部分がやけに説明的な感じだったけど、その後は良かった。メイン二人の演技がいいし、画が美しい。やはり母と娘の物語を入れてくるのがアルモドバル。ティルダ・スウィントンが両方演じるのはちょい無理があるんじゃ?
『Joker: Folie à Deux』(ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ)
トッド・フィリップス監督
衝撃的なほど評価低いみたいだけど、そんなに酷いか?爆破から刑務所の流れは偶然が重なり過ぎてちょっと不自然なのと、ミュージカル部分は別に無くても…と思ったけど、話の内容は嫌いじゃない。気弱な男が虐げられ続けてブチ切れたら悪のヒーローに祭り上げられ、自分は自分でしかないことを受け入れたら皆が去って孤独な男が残った…。痛々しすぎる。
『El47』
マルセル・バレーナ監督
逞しく道を切り開く移民たちの物語。実話ベースで、最後に主人公のモデルになった人物も登場。同監督の『Mediterraneo』(地中海のライフガード)と共に、今の時代にこの作品を作った意義はよく分かる。
『Anora』(Anoraアノーラ)
ショーン・ベイカー監督
かなり期待して観に行ったけど、乗り切れなかった。叫んだり暴れたりするシーンの尺が私には長過ぎて、疲れてしまった。あとロシアボンボン息子が見るからに「そいつはやめとけ」タイプだったので、ずーっと「そいつはやめとけ」と思い続けて疲れた。最後の感情の迸りは良かった。
『Gladiator II』(グラディエーターII 英雄を呼ぶ声)
リドリー・スコット監督
これはやはり大画面で観たい映画。楽しんだ。ただ最初の闘技場での戦いで、いかにもCG作の猿の怪物が出てきたのにはちょっと興醒め。実在する動物に酷い仕打ちをするのはマズいからかな。デンゼル・ワシントンとペドロ・パスカルが非常に良いため、主役のポール・メスカルがクセが無さすぎて地味に見えてしまった。
下半期は特にグッとくる作品には出会えなかった。今年の私的ナンバーワンは上半期に見た『La Chimera』だな。あとは機内で見た『怪物』と『アメリカン・フィクション』が良かった。