スコットランド文学
2015年女性小説賞受賞 日本語版は木原善彦訳『両方になる』が新潮クレストブックスから。 作品は二つのパートに分かれている。15世紀のイタリア人画家の一人称で書かれた「EYES」パートと、現代の少女の視点の「CAMERA」パート。 「EYES」パートは最初何が起きてい…
2020年ブッカー賞受賞 日本語版は黒原敏行訳『シャギー・ベイン』が早川書房から出ている。 舞台は不況に喘ぐグラスゴー。冒頭1992年、17歳のShuggieはサウスサイドに部屋を借り、薄給のデリで働いている。そして物語は1980年代に遡り、アルコール依存症の母…
アリ・スミスの四季シリーズ最終作。 前作、前々作の感想はこちら。 suzynomad.hatenablog.com suzynomad.hatenablog.com 16歳のSacha Greenlawは環境問題や人権についての意識が高い。その弟で13歳のRobertは非常に優秀だが問題行動を繰り返している。二人…
アリ・スミスによる四季四部作の三作目。 前作『Winter』の感想はこちら。 RichardはTV・映画のディレクター。長年二人三脚でやってきた脚本家でソウルメイトと言えるPaddyを病で失い、その悲しみから立ち直れないでいる。現在他の脚本家と組んでいる仕事に…
アリ・スミスのBrexit小説、四季シリーズ第二作。 ライター志望の青年アートはクリスマス直前に恋人のシャーロットと大喧嘩、彼女は怒って出て行ってしまう。クリスマス休暇に実家に行って母親にシャーロットを紹介する予定だったアートは、街で見かけたラッ…