さまよえる前日鳥

読んだもの、観たものについての取り留めない覚え書き。ネタバレ注意。

ブッカー賞

『The Sense of an Ending』(終わりの感覚)ジュリアン・バーンズ

2011年ブッカー賞受賞。ジュアン・バーンズはこれ以前に既に3回同賞のショートリスト入りをしていて、本作でようやく受賞を果たした。 物語は主人公Tonyの一人称で、二部構成になっている。 第一部では、Tonyが青春時代の記憶を語る。高校時代の友人たち、特…

『Bring Up the Bodies』(罪人を召し出せ)ヒラリー・マンテル

ウルフ・ホール三部作の二作目。 2012年ブッカー賞、コスタ賞受賞 三部作の一作目の感想はこちら suzynomad.hatenablog.com ✴︎激しくネタバレしてます。 前作と同じスタイルだけど、前作に比べてフラッシュバックや脱線が少なく、話がほぼ一直線に進むのでか…

『Wolf Hall』(ウルフ・ホール)ヒラリー・マンテル

✴︎ネタバレ注意! 2009年のブッカー賞と全米批評家協会賞を受賞してBBCのドラマにもなった。更にガーディアン紙が選ぶ「21世紀の100冊」で堂々の第一位に輝く。まあ21世紀はまだ始まったばかりだから相当気の早いリストだけど。 舞台は16世紀イングランド、…